
まったく和風ではない家に住んでいる、あるいは、これから住もうとしている方でも、“和風家屋独特の縁側にだけは憧れる”という意識が心のどこかに横たわっている方はいないでしょうか。
縁側の魅力。
それは、物理的にも、そして、観念的にも、屋内と屋外の中間に位置することでしょう。いわば、第3の空間です。
構造はさまざまですが、たとえば障子と雨戸など、多重に構成された仕切りを各々に開閉することで、外観においても、そして、用途においても、いかようにでも変化を遂げられます。
程度の差はあれ、屋根あるいは壁に囲まれた半分閉鎖的で半分開放的な場所という意味では、パティオや屋上の魅力も同系統のものといえるでしょう。
もちろん、ウッドデッキやテラスは、いわずもがなです。
コンピュータやインターネットを取り巻く現代、オフタイム/オンタイムを問わず、半ば強制的に、あるいは、自ら好んでインドア寄りの生活スタイルになりがちだからこそ、逆になおさら、こうした縁側のように、何らかのかたちでアウトドアとの接点を持っていたいと感じるのかもしれません。